前回では語り尽くせなかった、ノリタケさんとの世間話の続き。
"Noritakeさんが南に聞きたいこと"
(Noritakeさん、以下N)
もし南さんが次に店を作るなら、どんなコンセプトにします?
(南貴之、以下M)
コンセプトね。1LDKを作ったときも、僕としてはライフスタイルショップを作ったつもりはなくて、それを見た人がどう形容するかってことだったからな...。ただ、いつでも初期衝動は大事にしています。今ならマーケットのようなスペースを作りたい。
N :マーケットですか?
M :金太郎飴のようにフロア構成が同じ商業施設はもう飽きたよね。統一表記はありつつも、あえて編集し過ぎず、多くの人や店に参加してもらえたら予想していないエラーが起こって、さらに面白いものになるんじゃないと思っていて。まだ構想段階なんで、漠然とそんなことを考えています。
N :そしたらネーミング決めてもいいですか。シンプルに「MARKET」。あまり語り過ぎないのが個人的に好きなので。グラフペーパーみたいにメインストリートから外れた場所ですか?
M :マーケットに限らず、ロケーションと空間が良ければ、そこにしよう!といつも決断してきました。
N :じゃあ西武線沿線とか良いんじゃないですか。奥に行けば、緑が多いし空気が澄んでて、個人商店のお店もあって、良いお店を作れば映えるエリアな気がします。
M :もともと、蕎麦屋だったとか、タバコ屋とか、そんな場所があればベストなんだけど...。
N :古い建物は取り壊されちゃうことが多いですもんね。
M :もったいないよね。タバコ屋のような狭いところでスケートショップをやってみたい。
"スケーターが来ないスケートショップをやりたい"
N :スケボーやってましたっけ?
M :いや、まったく。Supreme創設者のJames Jebbianもスケボーできないらしいよ。
N :そうなんですか!?
M :あと1980年代にACミラン黄金期を支えた、名将、アリゴ・サッキもサッカー未経験者だし、「騎手になるために馬である必要はない!」という彼の名言があるんだけど、それに妙に納得して。だから勘違いしたスケートショップを僕がやるのもありだな、と。なんてことないTシャツのボディにグラフィックが載っているだけで可愛いじゃないですか。あれがいいなと思っているんです。もしスケートショップをやるときは看板作ってください。
N :僕がですか!?
M :スケーター文化とリンクしないNoritakeさんのタッチだからいいと思うので!是非!
N :分かりました。
<< 6/6[金] 更新 イラストレーター・Noritakeさん対談 前編
Noritakeさんが、イラストデザインしてくれた
[左 : パイルカートンT]と、[右 : フライングカートンT]